このお店は休業期間明けから、海外のお客様はもちろん、あらゆるイベントも中止となり、
館全体の来店客数が前年の50%を切っている状況が続いています。
しかし、「客数が少ないからこそ出来る事をやろう」とポジティブに切り替え、
ご来店されたお客様には、今まで以上に丁寧に、時間をかけて会話を楽しみ、
手の空いているスタッフも加わって全員でお客様とコミュニケーションを取るようにしています。
最近は、少しずつですが「近くまで来たから顔を見に来たよ」「特に用事はないけど・・・」と、
気軽に立ち寄って頂けるお客様が増え始めているとの事です。
「近くまで来たから顔を見に来た」「特に用事はないけど」
このお客様の言葉にこそ、インバウンド客の減少やオムニチャネル時代のリアル店舗に求められる事のヒントがあるのだと思います。
ネットの方が「気軽に買い物が出来る」はずなのに、このお客様はどうしてわざわざ再来店されたのでしょうか?
お客様がわざわざ立ち寄っていただく理由は何か?
オムニチャネル時代のリアル店舗の「使命(=私たちは何のために店にいるのか?)」を改めて考える時ではないでしょうか?
「お客様が来ないから売れない」と嘆いている暇はありません。
私たちのお店は、信頼関係という付加価値で、お客様との絆を繋いでいくことができる「場」として、
さらに必要とされていくのだと思います。
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